時巡るブログ

リハビリとダイエットと哲学学習etcについての日記ブログです。

微々たる進歩を大切に


こんばんは!
サンゴです。
爽やかでいいお天気ですね。
陽射しもやわらかく秋らしいです。

水彩画 (モネ風)睡蓮の池

水彩画 (モネ風)睡蓮の池

写真はモネの真似をして描いた”睡蓮の池”です。雑ですけど、私は気に入ってます。

 

微々たる進歩

今日は水曜日だったので外出予定も特になく、家でお片づけをしたり、あとは訪問マッサージ。

訪問マッサージは1週間ぶり。
痛みの緩和のためにやっていただいてます。
痛みの緩和のためのマッサージが主ですが足の機能回復のために運動もしてくださいます。
マッサージが始まる前に、寝ながら足を動かしてみたら、以前より少し動きがよかったです。

普通の人からしたら足は動くもので、数ミリや数センチの動きなんて気にもかけないことですよね。
でも私の場合は、まったく足の機能がなくなってからの回復リハビリなので、1ミリでも動かすことができたらすごい進歩です。

場所によって、まったく動かなかったところが1ミリでも動いたら大進歩だし、自分の意思で曲げられない足を曲げられたら、すごい進歩で希望がみえたようで嬉しいです。

今日は左足を補助することなく膝関節で曲げて伸ばすという動作が3回くらいできたので嬉しかったです。
最近、膝関節あたりの感覚が強くなっていて、以前より筋肉の連携も少しだけどあるみたいです。

ほんと微々たる変化なんですけど、私にとっては大進歩かな。

そのマッサージの先生は、あまり希望を持たせるようなことは言わないのですけど、

『よくなってるね。これは前よりレベルがあがった感じ。いいねー』と仰ってました。

『じゃ、もっとよくなるかも』と私がいうと
『よくなるよくなる。大丈夫。大丈夫。』と仰いました。

4年くらいみてもらってますけど、こんな希望的なことを言われたのは初めてですね。

たいていは控えめな言い方をなさるんですよね。
たぶん患者さんに糠喜び(ぬかよろこび)をさせちゃいけないとか、
あまり希望のあることを言って、よくならないときに残酷だからとか。
”よくなる”とか無責任なことは言えないとか、いろいろあるんでしょうね。
絶望的な状況でリハビリしてると、そんな配慮を感じます。
理学療法士の先生とかも、病院の先生も、希望的なことをいうのは控えてますね。
(希望がないから希望を言うことはないともいえますけど)


中枢神経は回復することはないと言われていて、お医者様からも回復はしないといわれています。
末端神経なら回復するようですけど。
それだけ中枢神経をやられるということは致命的なことなんですよね。

そんな感じですが、時の巡りの中、微々たる進歩を大切に進んでいきたいです。

今日は足の動きがよかった!少しずつ回復していくかも。と素直な気持ちを大切にしていきたいです。

 


札幌医大の脊髄損傷の治療法

そういえば、この頃は、”脊髄損傷”の新しい治療方法もあり医療の進歩を感じますね。
札幌医大の本望教授が研究開発した脊髄損傷の治療法はとても画期的ですばらしいですね。

ノーベル賞ものだと思えるほどの治療方法です。

患者自身の骨髄から取り出した「間葉系幹細胞」という細胞を増やして点滴で注入することにより、患者の自己再生能力を活性化させることで脊髄などが回復していくそうです。

 

これまで中枢神経は回復することはないと言われていましたね。
脊髄損傷は治らない病でしたね。寝たきりになったり、車椅子に頼る暮らしをするしかありませんでした。

 

しかし驚くことに、この札幌医大の治療方法により寝たきりだった人が回復したという事例もでてきました。
点滴翌日には膝が動き出し、24週目にはスキップもできるようになった事例があるそうです。
しかも一人だけが回復したのでなく、ほとんどの人で症状の改善がみられたそうです。
治験では受傷後54日以内に投与された患者13人のうち12人が症状の改善がみられ効果があったとみなされたようです。
自己細胞を増殖させて行う治療なので副作用もないらしく、2018年12月に厚生労働省も「条件および期限付き承認」とするスピード対応でした。今後7年を期限に検証され最終承認されるかが決定されるそうです。

かなり効果的な治療方法ですが、今は『脊髄を損傷してから30日以内の重症患者』さん限定で、札幌医大でしか受けられないのが残念なとこです。


将来的には脊髄損傷から時間が経過した患者さんや脳性まひ、脳損傷、ALSなどの慢性的な疾患にも適用できるように研究してるそうです。

研究なさっている本望教授の言葉も印象的です。
「あまり語ってこなかったのは、苦しんでいる患者さんの期待を高めるように無駄に煽りたくなかったから。僕たちにできるのは、一日も早く患者さんの望む治療をすることだけ。待っている慢性期の人たちを視野に、研究を続けていきます

参考記事
脊髄損傷の治療に光明 自分の細胞で神経再生、札幌医大の幹細胞治療

この治療法が広まって、もっと身近な治療法になることを願ってます。

 

 

今日の一言♪

時の巡りの中

微々たる進歩を大切に

時は巡り 心、花笑む